獣医師の資格を取得するには
獣医師の資格を取るには、獣医師国家試験に合格して、厚生労働省へ登録申請を行い、獣医師名簿に登録されることによって、獣医師免許が与えられます。
獣医師国家試験の受験資格は次の通りです。
1.大学に於いて正規の獣医学課程を修了した者。
2.外国の獣医学校卒業者又は、獣医師免許取得者で1.2.と同等以上の学力・技能の習得者。外国の獣医学校卒業者又は、獣医師免許取得で、獣医師予備試験合格者。
医学部、歯学部、薬学部と同様に、獣医学部・獣医学科は6年制になっています。
国内での獣医系大学
は現在、
国立大学法人10(北海道大学,帯広畜産大学,岩手大学,東京大学,東京農工大学,岐阜大学,鳥取大学,山口大学,宮崎大学,鹿児島大学)・公立大学法人1(大阪府立大学)・私立5(酪農学園大学,北里大学,日本獣医畜産大学,日本大学,麻布大学)の16大学です。獣医学部を持つ大学は、北海道大学、酪農学園大学、麻布大学、日本獣医生命科学大学、北里大学の5つのみになり、半数近くが農学部獣医学科となります。
このように獣医師の資格を取るには、獣医科系大学を卒業することが必須条件ですが、学生定員は全校で930人(うち国立大学10校の定員は330人)しかないため、私立でも難易度が高く、漫画やドラマの影響によってここ数年人気が高まっていて、競争倍率が常に二桁以上と高くなっています。
獣医師国家試験の合格率は80〜90%と高いので、獣医師の資格を取るには、国家試験よりも、大学に入学することが難関となっています。